おーうらの日常

田舎の大学生が立派な大人になるためのサクセスストーリー

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【陸上】10種競技ってご存知?魅力やキツさを紹介!消費カロリーは驚きの・・・

どうも、こんにちはおーうらです。

 

突然ですが、陸上競技の中に10種競技というものがあるのをご存知ですか?

 

人類最速の男ウサインボルト選手の100mや200mや、日本選手権20連覇を成し遂げた室伏広治選手のハンマー投げなどは陸上について詳しくない人でも知っているのではないでしょうか?

 

それに比べると10種競技はまだまだ知名度の低い種目・・・。

 

僕は今大学でこの10種競技に取り組んでいるのですが、少しでも多くの人にこの種目のことをしていただきたいので、

今日はこれについて書いていこうと思います。

 

 

1.10種競技とは?

その名の通り、10種目を競技します。いえいえ、さすがに一日ではやりませんよ!二日間かけて一日5種目ずつ行います。(一日で10種目を二日間行う20種競技というのも存在しますが・・・)

 

そして、各種目ごとにこの記録なら何点というのが決まっているのですが、その決まりに従って各種目の記録を得点化し、その総合得点で勝敗を決めます。

 

どんな種目を行うかというと、

一日目・・・100m  走幅跳  砲丸投  走高跳  400m

二日目・・・110mハードル  円盤投  棒高跳  やり投げ  1500m

 

です。

陸上競技って普通は走る種目なら走る種目に絞って戦いますし、走る種目の中でも、短距離なのか長距離なのかを絞って戦います。

 

なんて言ったって練習方法が違うのだから。100mの選手と円盤投の選手と走高跳の選手と1500mの選手が全く同じ練習をするのはとても効率が悪いです。

また、使う筋肉もそれぞれの種目で必要になってきますし、別で柔軟性なども必要になってくる種目だってあります。

 

ですが10種競技は走・跳・投の全部をやらなければならないんです。

 

各種目間の矛盾を乗り越え、一番になった選手はキングオブアスリートの称号を手に入れることができます。

 

2.二日間の流れ 

競技会によって異なってきますし、国際大会まで行くと全然違ってくるのですが、国内の試合では大体朝の9時から10時ごろに1種目目の100mの号砲が切られます。

 

そしてあまり休憩をおかずに走幅跳。そして砲丸投。からの走高跳

全部ファールして記録無しになってしまうとそのあとの競技での競技での巻き返しは厳しくなってくるので、

1本目はとりあえず記録を残しにいって・・・。2本目は攻めにいこう・・・。走高跳はこの高さから行って・・・。

と、選手それぞれが自分の戦略と意識ポイントを持って1種目ずつ慎重にこなしていきます。

 

走高跳なんかはできるだけ少ない本数で終われるように、調子に合わせた最初の高さの決定だけでなく、パスなんかも使ったりして「省エネ」で戦っていきます。

 

そして日が暮れてきたあたりで一日目最後の種目400m。

ちなみに人間が最大出力で走り続けれるのって40秒が限界らしいんですよね。でも世界記録ですら43秒・・・。だから大半の競技者がこの限界を超えて走らなくてはいけないんです。

 

足が止まりそうになりながらも必死にゴールを目指す・・・。しかも5種目に・・・。すっごく過酷です。

 

 

そしてやっと半分が終了。選手たちは翌朝の競技に向けてありとあらゆる方法でケアをします。マッサージを受けたり、温泉に入ったり、疲労回復に良いものを摂取したり・・・。

 

ですがやっぱり次の日は筋肉痛です。

 

筋肉が悲鳴をあげる中、まず朝から1メートル以上のハードルを10台超えていきます。

 

そして一日目同様あまり間をおかずに、円盤投、そしてからの棒高跳やり投げをこなしていきます。

 

棒高跳は失敗したら怪我をするリスクも高い種目です。(僕も一度靭帯を切っています・・・。)それがなんと8種目目の体がかなりキツい状態でやってくるという・・・。

 

9種目目のやり投げもかなり負荷の高い種目・・・。

いやぁ!みんなどMだなぁ!!!

 

そして最終1500mを迎えます・・・。

 

3.陸上バカたちの底力1500m!

ここまででほぼ体力の全てを使い切っている選手に最後の試練が立ちはだかります。

そう、1500m。

 

最後の最後で長距離を走らなければならないのです。

 

しかもこの時点で選手たちは、大体自分がどのくらいのタイムを出さなければならないのかがわかってるんです。

 

1位との差は◯点であいつのベストは◯分◯秒だからこれくらいのタイムで走れば逆転できるなとか、

目標とする点数に到達するにはあと△点だから△分△秒では走らないと!!

 

みたいな。

だからほとんどの選手がもう今にも止まりそうな足を必死に動かして最後のスパートをかけるわけです。中には、こんな力どこに残っていたんだ!っていうくらいの激走を見せる選手も・・・。

まさに陸上バカ達の底力!!

 

終わった後は二日間の疲れが一気に出てくるため、多くの選手がグランドに寝転びます。これがまた心地いいんだなぁ。

 

4.なぜこんなにもキツい種目をするのか

 

「よくこんなキツいことやってるよね〜」

 

よく言われます。

二日間の総消費カロリーはなんと21000キロカロリーにもなるとか・・・。

これはマラソン8回分に相当するらしい。

 

でも僕たちは当然魅力があってこの競技をやっています。(じゃなきゃこんなキツいことやってられません!!!笑)

まぁ人によって理由は様々だと思いますが僕は主に二つの理由で10種競技を行なっています。

 

まず一つは、先ほども紹介しましたが、"キングオブアスリート"この称号が欲しいから!!

 

だってかっこよくないですか?アスリートの王様ですよ?

 

決して簡単になれるわけではありませんが、この大きな目標に向かって陸上バカ達は日々精進しているのです^^

 

 

そして二つ目。どちらかというとこちらの理由の方が大きいかもしれません。

それは、"終わった後の達成感が他の種目では決して味わえないものだから"です。

 

本当にキツいんです。特に最後の1500m。走る前なんかは本当に嫌になります。

でも走り終わってグランドに転がって、二日間一緒に戦ったライバル達と健闘をたたえったり写真撮影をしたりしていると、また次頑張ろうって思えちゃうんです。不思議ですけど。

 

ほんっとうにこれは10種競技ならではの魅力だと思います。

ぜひみなさんにも一度味わってもらいたいなぁ・・・。

 

5.最後に

少し長くなってしまいましたが、10種競技のこと少しは知っていただけたでしょうか?

 

世界中にはこんな過酷で素敵な競技を楽しんでいるバカたちがいるってことを知ってもらい、少しでも注目していただけたら嬉しいです^^

 

もし自分もやってみたいなぁなんて思っちゃった人にはぜひ一度チャレンジして欲しいなと思います。

 

今年はもうすでに終了してしまいましたが、毎年11月に愛知県でエブリバディ・デカスロンという、みんなで10種競技を楽しもうという大会も開催されています。

 

人数制限はありますが、毎年全国各地から多くの選手が参加し、とても盛り上る大会となっています。ぜひそちらもお考えになってはいかがでしょうか?^^

 

 

それではまた^^